かんたん!イラストで分かる簿記

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簿記きほんのき37【仕訳】支払手形の仕訳

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簿記きほんのき37

 いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

時間がない方は、イラストだけでも確認してみてください。

本文は、イラストの内容を少し詳しく書いたもので、少し理解が足りないな?もしくは、もう少しプラスしたいなという時にご覧ください!!

 

今日の学習内容

 

イラストの内容

商品の仕入れをして、約束手形で代金を支払った場合の処理と、手形の代金が当座預金から決済(支払いが完了した)時の仕訳です。

 

約束手形のおさらい

約束手形によって、以下の2つどちらが発生したかで勘定科目が違います。

  • 手形の代金を受け取る権利⇨受取手形(資産)
  • 手形の代金を支払う義務⇨支払手形(負債)

 今日は、支払手形の処理です。

 

支払手形勘定

約束手形を支払う義務(債務)を表す勘定科目です。

  • 「支払手形」は負債のグループ(支払う義務)
  • 負債グループなので、貸借対照表の右側に記載されます。
  • 資産は貸借対照表の右に書かれているので
    支払手形(+)→ 右(払う義務が増加)
    支払手形(ー)→ 左(払う義務が減少)

 

約束手形で仕入れ代金を支払ったの仕訳

商品5,000円を仕入れ、約束手形を振り出して支払った。

この取引で、手形代金を支払う義務が発生しています。

 

【仕訳の考え方】
 1、仕入れという費用が増加した。
 2、約束手形の代金を支払う義務が増加した。

 

  1. 仕入れの費用が増加した。
      ⇨仕入(+)なので借方の左

    (借)仕入 5,000


  2. 手形の代金を支払う義務が増加した。 
    ※支払う義務なので、支払手形を使います。
      ⇨支払手形(+)なので貸方の右

    (借)仕入 5,000/ (貸)支払手形 5,000

 

これで仕入れの代金を支払手形で支払った仕訳の完成です!

続いて、この支払手形代金決済された場合を考えていきましょう!

 

 

約束手形の代金が引き落としされた時の仕訳

約束手形の代金5,000円が、当座預金から引き落としされた。

この取引で、当座預金から引き落とし(決済)されたので、手形代金を支払う義務がなくなりました。
手形を振り出した時に、右側に残高がありますね。その義務が減少したので左側に書かれるという勘定の動きを確認しましょう。

 

【仕訳の考え方】
 1、約束手形の代金を支払う義務が減少した。
 2、当座預金が減少。

 

  1. 手形の代金を支払う義務が減少した。
    ※支払う義務のなので、支払手形を使います。
      ⇨支払手形(ー)なので借方の左

    (借)支払手形 5,000 


  2. 当座預金という資産が減少した。 
      ⇨当座預金(ー)なので貸方の右

    (借)支払手形 5,000/ (貸)当座預金 5,000

 

これで支払手形が当座預金から決済された時の仕訳の完成です!

 

仕訳は、借方や貸方どちらから書いてもOKです。
自分が分かりやすい科目から仕訳していきましょう!

 

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