かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき36【仕訳】受取手形の仕訳

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簿記きほんのき36

 いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

時間がない方は、イラストだけでも確認してみてください。

本文は、イラストの内容を少し詳しく書いたもので、少し理解が足りないな?もしくは、もう少しプラスしたいなという時にご覧ください!!

 

今日の学習内容

 

イラストの内容

商品を販売して、約束手形を受取った場合の処理と、手形の代金が当座預金に入金された仕訳です。

 

約束手形のおさらい

35話で登場しましたが、約束手形という勘定科目は登場しません。

 

約束手形によって、以下の2つどちらが発生したかで勘定科目が違います。

  • 手形の代金を受け取る権利⇨受取手形(資産)
  • 手形の代金を支払う義務⇨支払手形(負債)

 

受取手形勘定

約束手形の代金を受け取る権利(債権)を表す勘定科目です。

  • 「受取手形」は資産のグループ(代金をもらう権利)
  • 資産グループなので、貸借対照表の左に記載されます。
  • 資産は貸借対照表の左に書かれているので
    受取手形(+)→ 左(もらう権利増加)
    受取手形(ー)→ 右(もらう権利減少)

 

約束手形を受取った時の仕訳

商品50,000円を売り上げ、代金はマリさんが振り出しの約束手形を受取った

この取引で、手形代金を受け取る権利が発生しています。

 

【仕訳の考え方】
 1、約束手形の代金を受け取る権利が発生した。
 2、売り上げという収益が増加した。

 

  1. 手形の代金を受け取る権利が発生(増加)
    ※受け取る権利なので、受取手形を使います。
      ⇨受取手形(+)なので借方の左

    (借)受取手形 50,000


  2. 売上という収益が増加した。 
      ⇨売上(+)なので貸方の右

    (借)受取手形 50,000/ (貸)売上 50,000

 

これで受取手形を受取った仕訳の完成です!

続いて、この受取手形代金を受取った場合を考えていきましょう!

 

 

約束手形の代金をもらった時の仕訳

受取っていた約束手形の代金50,000円が、当座預金に入金された。

この取引で、当座預金に入金されたので、手形代金を受け取る権利がなくなりました。
イラストにもありますが、権利の減少を考える時は、手形をもらったときに、左側に残高がありますね。その権利が減少なので右側に書かれるという勘定の動きを確認しましょう。

 

【仕訳の考え方】
 1、約束手形の代金を受け取る権利が減少した。
 2、当座預金が増加した。

 

  1. 手形の代金を受け取る権利が減少した。
    ※受け取る権利の(ー)で、受取手形を使います。
      ⇨受取手形(ー)なので貸方の右

    (借)          受取手形 50,000


  2. 当座預金という資産が増加した。 
      ⇨当座預金(+)なので借方の左

    (借)当座預金 50,000/ (貸)受取手形 50,000

 

これで受取手形の代金を受取った時の仕訳の完成です!

 

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