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このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。
日商簿記3級の範囲をイラストで紹介しています。
日商簿記の試験まで後99日(3月7日現在)頑張っていきましょう!
今日の学習内容
イラストの内容
山田くんが出張に行くことになりました。出張の旅費がどれくらいかかるか分からないので、マチ子社長はとりあえず、20,000円のお金を渡しておきました。
今日は、出張の旅費などを、概算払いした時の仕訳です。
出張の仮払いの処理
まだ何にいくら使うか分からないけど、現金で支払った場合。現金のマイナスはわかりますが、相手勘定は何にいくら使うか確定しません。
その場合に使う勘定科目が、仮払金です。
内容が確定するまで、旅費交通費などの費用の勘定科目で処理しないように注意しましょう。
処理は、この2つを学習します。
- 概算の現金を渡した(支出)時の仕訳
- 精算した時の仕訳
本日登場する勘定科目
「仮払金」勘定
現金などの支出はあったが、取引の内容が明らかでない場合に一時的に処理する場合に使用する勘定科目。
- 「仮払金」は資産のグループ
- 資産グループなので、貸借対照表の左側に記載されます。
- 資産は貸借対照表の左に書かれているので
仮払金(+)→ 左(仮払いしたお金が増加)
仮払金(ー)→ 右(仮払いした内容が確定して減少)
「仮払金」が資産であることが、何となくモヤモヤする方も多いところです。
あくまでも一時的に処理する科目で、後日、内容が確定すると残りを返金してもらえるかもしれません。
とりあえず払っておくお金で、一時的に使う勘定科目ですが、モヤッとする方は誰かに一時的に貸したお金で、貸付金と同じようなものと覚えててもいいかもしれませんね。
または、現金を仮払いした=「現金」のマイナス⇨右に現金
/現金 〇〇
ということは、左に「仮払金」が書かれる。
左に増加するのは、資産か費用だけになりますから、費用はまだ確定していないので使えず、資産という風に考えることもできますね。
「旅費交通費」勘定
社員などが、仕事のために使った交通費などを支払った時に使います。
以前学習しましたが、おさらいする方は、15話 でどうぞ!
- 「旅費交通費」は費用のグループ
- 費用グループなので、損益計算書の左側に記載されます。
- 費用は損益計算書の左に書かれているので
旅費交通費(+)→ 左(費用が増加)
旅費交通費(ー)→ 右(費用が減少)
概算の現金を渡した(支出)時の仕訳
「出張にあたり、交通費の概算額20,000円を現金で前渡した。」
概算額を渡していますから、まだ旅費交通費が確定していません。
【仕訳の考え方】
1、現金が減少した。
2、仮払いした金額(資産)が増加した。
1、現金が減少した。
⇨現金(ー)なので貸方の右
(借) / 現金 20,000
2、仮払いした金額(資産)が増加した。
⇨仮払金(+)なので借方の左
(借)仮払金 20,000/ 現金 20,000
精算した時の仕訳
「出張から戻り、20,000円の概算払いの精算をした。旅費交通費に19,800円を使ったと報告を受け、残金の200円を受取った。」
【仕訳の考え方】
1、仮払いした金額が確定した(減少)
2、旅費交通費という費用が増加した。
3、現金が増加した。
1、仮払いした金額が確定した
仮払金(資産)が確定し、減少します。
⇨仮払金(ー)なので貸方の右
(借) / 仮払金 20,000
2、旅費交通費という費用が増加した。
⇨旅費交通費(+)なので借方の左
※増加したのは19,800円です。
(借)旅費交通費 19,800/ 現金 20,000
3、現金が200円が増加した。
⇨現金(+)なので借方の左
※返金された分200円が増えています。
(借)旅費交通費 19,800/ 現金 20,000
現金 200/
出張時の仮払いの仕訳は、日商簿記3級の過去問題でも練習することができます。
仮払いの精算の仕訳については、仮払金が解消されるので、勘定科目のポジションをしっかりおさらいしてください。
Twitterは 106話「精算表(減価償却費2)」まで公開しています!
簿記きほんのき106
— アヤコ@かんたん!イラストで分かる簿記 (@easy_boki) 2020年3月6日
「精算表(減価償却費2)」
固定資産の減価償却、期中購入分です!
明日から、見越し繰延べです。
「みこし」変換すると「神輿」になる😅
今、わっしょいの話題で笑っていたから
思わず笑う😊#イラスト簿記#勉強垢 #簿記 #簿記2級#簿記3級 #経理#長崎 #日商簿記 pic.twitter.com/MDjLfSWkfI