問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、内容不明の受取分が判明した時の仕訳です。
問題15 仮受金の仕訳
先月末に得意先より30,000円が当座預金に振り込まれたが、内容が不明だったため仮受金として処理していた。
本日、得意先から連絡があり20,000円は売掛金の回収分、10,000円は注文を受けた商品の内金であることが判明した。
解き方解説
「内容が不明だったため仮受金として処理していた。」とありますので、仮受金の計上はすでに済んでいるので仕訳をしないようにしましょう。
仮受金として計上されたのが解決しました。
緑のラインが判明した内容なので仕訳をしていきましょう。
仮受金発生時
まずは、仮受金が計上された時はどのように仕訳していたか確認しましょう。
仮受金の発生が貸借どちらかわからなくなったら、現金や預金で受け取ったと考えてみましょう。
イラストのように当座預金や現金などが増加しますので、当座預金を左に記入するので仮受金は左です。
【仕訳の考え方】
仮受金解消の仕訳です。 判明内容の計上も行います。
1、仮受金(負債)の減少
2、売掛金(資産)の減少
3、前受金(負債)の増加
1、仮受金(負債)の減少
⇨仮受金(ー)なので借方の左
仮受金 30,000 /
2、売掛金(資産)の減少
⇨売掛金(ー)なので貸方の右
仮受金 30,000 /売掛金 20,000
3、前受金(負債)の増加
⇨前受金(+)なので貸方の右
仮受金 30,000 /売掛金 20,000
前受金 10,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 仮受金は「仮に受け取っているお金」
- 前受金は「前もって受け取ったお金」
似ている勘定科目ですが、丸暗記せずにどういうお金か考えて仕訳をしましょう。
仮受金についてはブログの43話で紹介しています。
手付金については24話でおさらいができます。
次回は、問題編16「貸し倒れ」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。