日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、売掛金が貸倒れした時の仕訳です。
問題69
貸倒れの仕訳
得意先が倒産し、売掛金500,000円のうち100,000円はかねて注文を受けたさいに受け取っていた手付金と相殺し、残額は貸倒れとして処理した。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
売掛金500,000円が回収できなくなった=「貸し倒れ」の仕訳です。
今回の仕訳は、貸倒れ分の処理で手付金の相殺も含まれていますので、処理の内容をしっかり確認してください。
今回の処理はこの内容ですね。
- 売掛金500,000円が貸し倒れたので減少した処理。
- 受け取っていた手付金100,000円を売掛金に充当する処理。
- 不足分の400,000円を貸倒れとする処理。
【仕訳の考え方】
1、売掛金(資産)の減少
2、前受金(負債)の減少
3、貸倒損失(費用)の増加
1、売掛金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
/ 売掛金 500,000
次に前受金の処理ですが、手付金を受け取っていた時どう処理されていたか確認しましょう。
手付金の分を回収できなかった売掛金の分に充当しますので
この後で商品を渡す義務の負債が減少する処理をします。
2、前受金(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
前受金 100,000 / 売掛金 500,000
3、貸倒損失(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
前受金 100,000 / 売掛金 500,000
貸倒損失 400,000/
今回は、貸し倒れた売掛金がいつ発生したのか?
貸倒引当金があるのか?の情報が問題にありませんので、貸倒損失で処理を行います。
これで取引の仕訳が完了です。
貸倒れについてはブログの73話でおさらいができます。
次回は、問題編70「債権・債務の相殺」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。