問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、販売時に発送費用(当社負担)が発生した時の仕訳です。
代金の処理は、手付金と掛けの処理があります。
問題12 売上取引の仕訳
商品70,000円を売り上げ、代金のうち30,000円はあらかじめ受け取っていた手付金と相殺し、残額は掛けとした。
なお、発送のための費用(当社負担)3,000円は現金で支払った。
解き方解説
販売時の当社負担の送料は、発送費(費用)で処理します。
手付金などの処理もあるので、問題文の中にあるポイントはマークしながら整理していきましょう。
【仕訳の考え方】
以下の順番でなくても、分かりやすいものから書いてください。
1、売上(収益)の増加
2、前受金(負債)の減少
3、売掛金(資産)の増加
4、発送費(費用)の増加
5、現金(資産)の増加
1、売上(収益)の増加
⇨売上(+)なので貸方の右
/売上 70,000
2、前受金(負債)の減少
⇨前受金(ー)なので借方の左
前受金 30,000 /売上 70,000
3、売掛金(資産)の増加
⇨売掛金(+)なので借方の左
前受金 30,000 /売上 70,000
売掛金 40,000
4、発送費(費用)の増加
⇨発送費(+)なので借方の左
前受金 30,000 /売上 70,000
売掛金 40,000
発送費 3,000
5、現金(資産)の減少
⇨現金(ー)なので貸方の右
前受金 30,000 /売上 70,000
売掛金 40,000
発送費 3,000 /現金 3,000
※イラストはまとめて書いているので、番号が異なっています。
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 売上諸掛は、特に問題に指示がなければ当社負担(自己負担)として処理
- 当社負担分として発送費などの費用で処理する。
- 前受金は負債(後で商品を渡す義務)
前受金の仕訳についてはブログの24話でおさらいしましょう。
販売時の送料についてはブログの28話でおさらいができます。
次回は、問題編13「株式の発行」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。