今回は、株式発行による増資をした時の仕訳です。
日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。
これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
問題103
増資をした時の仕訳
マチ子株式会社は、増資を行うことになり、株式1,000株を新たに発行し、1株あたり500円で全額の払込みを受け、当座預金に預け入れた。
【使用勘定科目】
仕訳解答
仕訳の解答です。
当座預金500,000 /資本金 500,000
解き方解説
会社設立後、株式を新たに発行して増資をした仕訳です。
以前は、会社設立にあたっての株式発行の処理をしました。
会社の資金調達の方法として、融資もありますが、新たに株式を発行して資金調達を行うこともあります。
問題13は会社設立にあたり株式を発行したケースで、今回は設立後増資をした場合です。
イラストにもありますが、設立時と増資時の仕訳処理は同じです。
「原則、全額を資本金で処理」します。
原則以外に容認処理もありますが、3級では原則処理のみ学習します。
増資して集めたお金は、会社の純資産である資本金の増加として処理するということです。
今回の処理はこの内容ですね。
- 当座預金入金の処理
- 資本金が増えた処理
増加した金額は
1,000株×500円=500,000円です。
【仕訳の考え方】
1、当座預金(資産)の増加
2、資本金(純資産)の増加
1、当座預金(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
当座預金 500,000/
2、資本金(純資産)の増加
⇨純資産(+)なので貸方の右
当座預金 500,000/資本金 500,000
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編104「損益振替(損失が出た場合)」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。