問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、会社の設立にあたり、株式を発行した時の仕訳です。
問題13 株式発行の仕訳
株式会社長崎の設立にあたり、1株あたり50,000円で株式を20株発行し、出資者より現金を受け取った。なお、発行価額の全額を資本金とする。
解き方解説
株式発行の仕訳です。
株式を発行し、出資者より現金を受け取っています。
株式の発行は会社の資金調達の1つで「資本金」勘定を使用します。
会社設立にあたり、株を発行したときは、原則として全額を資本金として処理します。
【仕訳の考え方】
株式を発行し、現金を受け取った仕訳です。
1、現金(資産)の増加
2、資本金(純資産)の増加
1、現金(資産)の増加
⇨現金(+)なので借方の左
※50,000円×20株=1,000,000円
現金 1,000,000 /
2、資本金(純資産)が増加した。
⇨資本金(+)なので貸方の右
現金 1,000,000 /資本金 1,000,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 株式を発行した時は原則全額「資本金」で処理する。
3級の試験では、今回の仕訳である原則処理のみ出題されます。
【増資の時】
会社設立後、株式をさらに発行することを増資と言います。
増資を行い、新たな資金調達を行います。この時の処理も、会社設立時と同じように資本金が増加します。
株式の発行、増資についてはブログの57話でおさらいしましょう。
次回は、問題編14「給料の支払い」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。