かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

【問題編3】仕入諸掛(自分負担)

f:id:easy_boki:20200705134651j:plain

問題編3 仕入れ取引(仕入諸掛)

問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。

今回は、仕入をした時の処理です。仕入れの際に引き取り運賃がかかった(仕入諸掛)場合です。

 

 

問題3 仕入取引の仕訳

長崎株式会社から、商品500,000円を仕入れ、代金は掛けとした。
なお、商品の引取運賃15,000円は現金で支払った。

 

f:id:easy_boki:20200704091338j:plain

 

解き方解説

仕入諸掛について

  • 仕入れの際にかかった運賃などの費用を仕入諸掛といいます。
  • 仕入諸掛は、誰が負担するべきかで処理が違います。
    自分負担の場合は、仕入れに含める。

この問題は、誰が負担するか書いてありません。
⇨自分負担と考えます。

 

f:id:easy_boki:20200709070922p:plain

 

 

【仕訳の考え方】

掛けで仕入れをして、仕入れにかかった仕入諸掛を現金で支払った仕訳です。

 

1、仕入(費用)が増加
  仕入代金+仕入諸掛
2、買掛金(負債)が増加
3、現金(資産)が減少

  

1、仕入(費用)が増加
  仕入500,000円+仕入諸掛15,000円
  ⇨仕入(+)なので借方の左


 仕入 515,000

 

 

2、買掛金(負債)の増加 
  相手に払う義務は500,000円ですね。
    ⇨買掛金(+)なので貸方の右

 

仕入 515,000/ 買掛金 500,000

 

 

3、現金(資産)が減少
  仕入諸掛の15,000円の支払です。
    ⇨現金(ー)なので貸方の右

  

仕入 515,000/ 買掛金 500,000
        現金 15,000 
         

 

ブログは、2つに分けて考えています。
仕入れは、商品を購入する費用なので、運賃もその費用に含めるという考え方ですね。

f:id:easy_boki:20200709071743p:plain

これで仕入諸掛のある取引の仕訳が完了です。

 

仕訳解答

では改めて仕訳の解答です。 

 

f:id:easy_boki:20200709072048j:plain

 

 

仕訳のポイント

  • 仕入諸掛の自分負担は仕入れに含めて処理する。
  • 問題文に誰が負担か書いてない場合は自分負担。

 

仕入諸掛の自分負担についてはブログの30話で学習しています。

  

www.easy-boki.com

 

次回は、問題編4「貸付金の仕訳」の問題にチャレンジしてみましょう。

今日も最後までありがとうございました。

 

目次へ戻る