今日の学習内容
「減価償却」で、固定資産の価値が減っていく金額はどうやって計算するのか?
今日はその減価償却費の計算方法について学習します。
- 今日の学習内容
- 減価償却(おさらい)
- 減価償却費計算の考え方
- 減価償却費の計算要素
- 定額法の計算式
- 定額法の計算(残存価額がゼロの場合)
- 定額法の計算(残存価額がある場合)
- 定額法の計算(参考)
- 最後に
減価償却(おさらい)
減価償却とは、決算において価値の減少を計算して、その減少分を費用として計上する処理のことをいいます。
その時に計上される費用を「減価償却費」といいます。
減価償却費計算の考え方
減価償却費の計算方法は、いくつかありますが、日商簿記3級では「定額法」のみ学習します。
定額法とは、毎年同じ金額を減価償却費として計上する方法です。
前回の内容の例(74話)で見てみましょう。
昨日の例では、毎年4万円ずつが減少していますね。
この4万円はどうやって計算したのでしょうか?
車は200,000円だな。5年後に一定額が減って0円になるということは・・・。
そう、割り算で考えませんでしたか?
200,000円÷5年=40,000円
そう、定額法はこのような考え方で計算します。
減価償却費の計算要素
減価償却費の計算をするにはこんな要素が必要だということですね。
- 固定資産の金額はいくら?
- 何年使えるのかな?
- 最後にいくらになる?
この要素は、試験では問題文に与えられますので、要素を表す用語を確認していきましょう。
- 取得原価(固定資産の金額はいくら?)
固定資産の取得にかかった金額です。 - 耐用年数(何年使えるのかな?)
固定資産を使用できる期間を見積もった年数です。 - 残存価額(最後いくらになる?)
耐用年数がまで使った時に残っている金額です。
※問題文には「残存価格ゼロ」とか「取得原価の○%」など指定されます。
定額法の計算式
計算は、取得原価から残存価額を引いた金額を耐用年数で割って計算します。
定額法のこのような計算式です。
よくテキストに掲載されている分数の式と、分数を使っていない二通りを書きましたが、どちらも内容は同じなのでわかりやすい方でOKです。
定額法の計算(残存価額がゼロの場合)
最初の例で使った200,000円の車両は最後はゼロになるものでしたので、
この式に当てはめてみましょう。
減価償却費は40,000円です。
定額法の計算(残存価額がある場合)
次は、イラスト内にある、棚(備品)の減価償却費を考えます。
これは、5年の耐用年数後、残る金額(残存価額)を計算します。
残存価額 取得50,000円×10%=5,000円
5年後、この棚の残存価額は5,000円です。
50,000円の5,000円(取得原価の10%)を除いた、45,000円を耐用年数で割って減価償却費を計算するということです。
定額法の計算(参考)
なので、「こうやって計算しても良いですよ。」を書きました。
実際、私はこちらで計算しています。
50,000円の5,000円(取得原価の10%)除いた残りを減価償却していくということは、90%分を耐用年数で割ればいいよね。という考え方です。
計算は、自分が理解しやすい方で行ってくださいね。
最後に
「減価償却費の計算は、取得原価から残存価額を引いたものを耐用年数で割る。 」
例えば、
50,000円のものがあります。5年間、毎年一定額ずつ減って最後は5,000円になります。毎年いくらずつ減らせば5,000円になるでしょう?
こんなクイズみたいな感じで捉えています。
減価償却費の計算式の考え方を理解していると、暗記じゃなくても計算できそうな気がしませんか?
何をしているのか、しっかり理解していると忘ず計算がスムーズにできます。
明日は、減価償却の仕訳を実際に行いましょう。
Twitterは 139話「商品有高帳 基本」まで公開しています!
簿記きほんのき139
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月8日
「商品有高帳 基本」
今日は商品有高帳の基本的な書き方です😊
明日は、先入先出法ですよ😊
今日は、6時間半の講義で
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