いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。
日商簿記3級の範囲をイラストで紹介しています。
- 今日の学習内容
- 賃貸契約した時に支払う時に必要なお金
- 今回学習する賃貸契約の処理
- 本日登場する勘定科目
- 敷金と仲介手数料を支払った場合の仕訳
- 敷金が返ってきた場合の仕訳
- 〈参考〉敷金の一部が返ってきた場合
今日の学習内容
事務所などの賃貸契約をした時に、「家賃○ヶ月分、仲介手数料○ヶ月分、敷金○ヶ月分」などを見たことがありませんか?
マチ子社長、新しい事務所の契約をします。
今日は、会社が事務所などを賃貸契約をした時の様々な支払いの仕訳を学習します。
賃貸契約した時に支払う時に必要なお金
- 賃料・・・・毎月の家賃
- 敷金・・・・退去時の原状回復や、家賃の滞納に
備えて預けておくお金 - 仲介手数料・・不動産屋さんへの紹介手数料
実際は、他にも建物の火災保険料などもありますが、今日はこの内容で仕訳を勉強しましょう。
今回学習する賃貸契約の処理
イラストにあるように、今日は契約時に敷金と仲介手数料を現金で支払った仕訳を行います。
今回の例題に家賃の支払いは処理内容に含めていませんが、支払った場合は「支払家賃」で処理します。
本日登場する勘定科目
「差入保証金」勘定
建物を借りた時に支払う敷金や保証金を処理する勘定科目。
「保証金」という勘定科目で処理されている場合もある。
敷金は、退去時に基本的に返却されるお金なので、後で返してもらえる権利という資産のグループの勘定科目だと覚えましょう。
- 「差入保証金」は資産のグループ
- 資産グループなので、貸借対照表の左側に記載されます。
- 資産は貸借対照表の左に書かれているので
差入保証金(+)
→ 左(後で返してもらう権利が増加)
差入保証金(ー)
→ 右(後で返してもらう権利が減少)
「支払手数料」勘定
銀行への手数料や不動産業者への仲介手数料などを支払った時に使用する勘定科目です。
- 「支払手数料」は費用のグループ
- 費用グループなので、損益計算書の左側に記載されます。
- 費用は損益計算書の左に書かれているので
支払手数料(+)→ 左(手数料の費用が増加)
支払手数料(ー)→ 右(手数料の費用が減少)
敷金と仲介手数料を支払った場合の仕訳
「契約にあたり、敷金210,000円と仲介手数料70,000円を現金で支払った。」
【仕訳の考え方】
1、差入保証金(資産)が増加した。
2、支払手数料(費用)が増加した。
3、現金(資産)が減少した。
1、差入保証金(資産)が増加した。
⇨差入保証金(+)なので借方の左
(借) 差入保証金 210,000 /
2、支払手数料(費用)が増加した。
⇨支払手数料(+)なので借方の左
(借) 差入保証金 210,000 /
支払手数料 70,000 /
3、現金(資産)が減少した。
⇨現金(ー)なので貸方の右
(借) 差入保証金 210,000 / 現金 280,000
支払手数料 70,000 /
敷金が返ってきた場合の仕訳
「契約に支払っていた、敷金210,000円が戻り、普通預金に入金された。」
【仕訳の考え方】
1、普通預金(資産)が増加した。
2、差入保証金(資産)が減少した。
1、普通預金(資産)が増加した。
⇨普通預金(+)なので借方の左
(借) 普通預金 210,000 /
2、差入保証金(資産)が減少した。
⇨差入保証金(ー)なので貸方の右
(借) 普通預金 210,000 / 差入保証金 210,000
〈参考〉敷金の一部が返ってきた場合
敷金が今回は全額返ってきましたが、普通は修繕費用などを引いて返してもらうことが多いですね。
「敷金210,000円のうち修繕費用100,000円を差し引かれて普通用金に入金された」
普通預金 110,000 /差入保証金 210,000
修繕費 100,000
このような仕訳になります。
今日も最後まで、ブログを見てくださりありがとうございました。
Twitterは 125話「帳簿の締め切り(各勘定の締め切り)」まで公開しています!
簿記きほんのき125
— アヤコ@かんたん!イラストで分かる簿記 (@easy_boki) 2020年3月25日
「帳簿の締め切り(各勘定の締め切り)」
帳簿の締め切り、Step3です。
これで帳簿の締め切りは完了‼️
書き直していたら遅くなりました💦#イラスト簿記#勉強垢 #簿記 #簿記2級#簿記3級 #経理#長崎 #日商簿記 pic.twitter.com/1xRlJY2bJW