かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき39【仕訳】借入金の仕訳

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簿記きほんのき39

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

ブログを初めて、試行錯誤しながら運営しています。今日は、文書の途中にイラストを入れてみました!

 

今日の学習内容

 

イラストの内容

今日は、マチ子社長が銀行から借金をして、返済するまでの仕訳です。

今日は、借入金の仕訳と支払った利息の処理を学習します。

 

借入金勘定

お金を借りて、後で返す義務を表す勘定科目です。

  • 「借入金」は負債のグループ(後で払う義務)
  • 負債グループなので、貸借対照表の右側に記載されます。
  • 負債は貸借対照表の右に書かれているので
    借入金(+)→ 右(借金という払う義務が増加)
    借入金(ー)→ 左(借金を払う義務が減少)

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支払利息勘定

利息を支払った時に使用する勘定科目です。

  • 「支払利息」は費用のグループ
  • 費用グループなので、損益計算書の左側に記載されます。
  • 費用は損益計算書の左に書かれているので
    支払利息(+)→ 左(利息の費用が増加)
    支払利息(ー)→ 右(利息の費用が減少)

 

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お金を借りた時の仕訳

銀行に現金150,000円を年利10%、1年後の返済の約束で借り入れた。

 この時は、利息は返済時に払う約束なので、利息の仕訳は登場しません。

 

【仕訳の考え方】
 1、借入金が増加した。
 2、現金が増加した。

 

  1. 借入金が増加した。
      ⇨借入金(+)なので貸方の右

    (借)        借入金 150,000


  2. 現金が増加した。 
      ⇨現金(+)なので借方の左

    (借)現金 150,000/(貸)借入金 150,000

 

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これでお金を借りた時の仕訳の完成です!

続いて、返済した場合を考えていきましょう!

 

借入金を利息とともに返済した時の仕訳

返済日になり、元金150,000円と1年分の利息とともに、現金で返済した。

 

いくら現金で支払うかを考えるには、まずは利息を計算しましょう。

 

利息の計算
年利は10%なので、かけると1年分の利息となります。

150,000円×10%=15,000円(1年分の利息です。)

 

返済時に払う金額

(元金)150,000円+(利息)15,000円=165,000円 

 

【仕訳の考え方】
 1、現金が165,000円減少した。
 2、借入金を返済する義務が減少した。
 3、利息を払う費用が増加した。

 

  1. 現金という資産が減少したした。
     減少した現金は、元金と利息の合計です。
      ⇨現金(ー)なので貸方の右

    (借)      / 現金  165,000


  2. 借入金を支払う義務が減少した。 
     借入金の残高は150,000円あった。
      ⇨借入金(ー)なので借方の左

    (借)借入金 150,000/ (貸)現金  165,000


  3. 利息を支払った費用が増加した。
    利息を払った場合は「支払利息」を使います。
      ⇨支払利息(+)なので借方の左

  (借)借入金   150,000 / (貸)現金  165,000
     支払利息 15,000/     

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借入金の返済と、利息を支払った仕訳の完成です。 

 

役員借入金

一般的な借入金と、会社の取締役や社長から借り入れたものは区別して記帳します。

役員から借り入れた時は、役員借入金(負債)の勘定科目を使用しましょう。

 

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