かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき40【仕訳】給料の支払い

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簿記きほんのき40

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

このイラストで、学習している方にもお尋ねしたら、文書の途中にイラストがあった方が良いと、コメントいただきました!

徐々に、過去の記事も修正していきたいと思います!

 

今日の学習内容

 

イラストの内容

今日は、山田君の給料日です!
マチ子社長が、現金で給料を払った仕訳を今日は学習します。

 

本日登場する勘定科目

「給料」勘定

給料を支払った時に使用する勘定科目です。

  • 「給料」は費用のグループ
  • 費用グループなので、損益計算書の左側に記載されます。
  • 費用は損益計算書の左に書かれているので
    給料(+)→ 左(給料の費用が増加)
    給料(ー)→ 右(給料の費用が減少)

 

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「預り金」勘定

お金を預かり、預り金を後で払う義務表す勘定科目です。
自分のお金が増えた訳ではないので、資産の増加ではありませんよ。

  • 「預り金」は負債のグループ(後で払う義務)
  • 負債グループなので、貸借対照表の右側に記載されます。
  • 負債は貸借対照表の右に書かれているので
    預り金(+)→ 右(預かったお金が増加)
    預り金(ー)→ 左(預かったお金が減少)

 

※預り金のうち、何の預かり分か明確にする為に、「〇〇預り金」と記載する場合があります。

  • 所得税の預かり分  → 「所得税預り金 」
  • 社会保険料の預かり分→ 「社会保険料預り金」

 

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給料を支払った時の仕訳

給料198,000円から、所得税4,000円と社会保険料24,000円を差し引き現金で支払った。

 

会社員の方は、給与明細に記載されていると思います。
総支給ー控除される金額=手取り額(振り込み額)

今回の山田君は、現金で受取ったこととします。

 

山田君の手取り計算

 総支給   ー 所得税  ー 社会保険料 = 手取り額

 198,000円ー  4,000円  ー 24,000円    = 170,000円

  

【仕訳の考え方】
 1、給料という費用が発生(増加)した。
 2、所得税の預り金(負債)が増加した。
 3、社会保険料の預り金(負債)が増加した。
 4、現金が減少した。

 

  1. 給料という費用が発生(増加)した。
    ※給料の総額を書きましょう!
      ⇨給料(+)なので借方の左

    (借)給料 198,000 / 


  2. 所得税の預り金(負債)が増加した。 
     ※今回は、所得税預り金を使います。
      ⇨所得税預り金(+)なので貸方の右

    (借)給料 198,000 / 所得税預り金 4,000


  3. 社会保険料の預り金(負債)が増加した。
    ※今回は、社会保険料預り金を使います。
      ⇨社会保険料預り金(+)なので貸方の右

    (借)給料 198,000 /所得税預り金    4,000
               社会保険料預り金 24,000    


  4. 現金(資産)が減少した。
    ※減少した現金は手取りの170,000円です。
      ⇨現金(ー)なので貸方の右

    (借)給料 198,000/所得税預り金    4,000
              社会保険料預り金 24,000 
              現金      170,000

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給料の支払いと、預り金の仕訳が完成です。 

 

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