かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき25 【仕訳】商品の売り上げ(前受金のあるケース)

f:id:easy_boki:20200216163350j:plain

簿記きほんのき25

ブログを見てくださり、ありがとうございます。

まだまだ決算など日商簿記3級範囲をイラストで紹介していきますのでよろしくお願いします。

 

イラストの内容

今回は、手付金を受け取っていた商品を販売したケースの仕訳です。

前回、150,000円の手付を受け取りました。納品が済み、残りの代金は掛けで販売すると言うお話しです。

 

前回のおさらい「前受金」勘定

商品代金の一部を手付としてもらったので、後で商品を渡す義務が発生します。

  • 「前受金」は負債のグループ(後で商品渡す義務)
  • 負債グループなので、貸借対照表の右側に記載されます。
  • 資産は貸借対照表の右に書かれているので
    前受金(+)→ 右(商品渡す義務が増えた)
    前受金(ー)→ 左(商品渡す義務が減少)

 

今回の仕訳の視点

「注文を受けた1,000,000円の商品を販売し、受け取っていた150,000円を差し引いた残額を月末受け取ることとした。」

 ※商品代金の月末受取は「売掛金」で処理します。


 1、売上が1,000,000円増加した。
 2、手付金の商品を後で渡す義務が減った
 3、売掛金の後でもらう権利が発生した

 

  1. 売上1,000,000円が増加した
      ⇨売上(+)なので貸方の右
    (借)      /(貸)売上 1,000,000


  2. 商品を渡したので手付金の商品渡す義務が減った 
          ⇨前受金(ー)なので借方の左
    (借)前受金 150,000/(貸)売上 1,000,000


  3. 残りの代金をもらう権利が発生した
          ⇨売掛金(+)なので借方の左

    (借)前受金 150,000/(貸)売上 1,000,000
       売掛金 850,000

これで仕訳完成です!

 

 

勘定科目を書く順番は、1から3どれからでもOKです。
また、借方が2項目ありますが、どちらが上でもOKです。

借方と貸方の合計が一致するように仕訳をしましょう!

 

 

目次へ戻る

 

 

Twitterは89話「売上原価の算定(期首に商品がない時)」まで公開しています!