かんたん!イラストで分かる簿記

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簿記きほんのき29【仕訳】販売した時の送料(相手負担)

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簿記きほんのき29

ブログを見てくださり、ありがとうございます。

 

イラストの内容

昨日の28話は販売した時の送料が、自分負担でした。
引き続き、販売諸掛の処理を勉強しましょう。

 今日は、販売(売上)した時に送料を相手が負担した場合の仕訳です。

 

 

商品を販売した時に必要な費用の処理

商品を移動させる時に、送料などの支払いが必要になります。
この費用が販売諸掛り(売上諸掛り)でしたね。

 
今日は、グリーンの部分の相手負担についての仕訳を考えていきます。

 

今回の仕訳の視点①(立替金を使う場合)

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「商品100,000円を売り上げ、代金は掛けとした。
送料(相手負担)5,000円はマチ子が現金で支払った。」

掛けの販売に、立替金の仕訳を追加した仕訳になります。


 1、売掛金という後でもらう権利が増えた。
 2、売上という収益が増えた。
 3、立替金という資産が増えた。
   (立て替えたお金は後でもらえる権利です。)
 4、現金という資産が減った。

 

  1、売掛金の100,000円もらう権利が増えた。
    ⇨売掛金(+)なので借方の左

   (借)売掛金 100,000 /(貸)

 

  2、売上という収益が100,000円増えた。 
      ⇨売上(+)なので貸方の右

           (借)売掛金 100,000/(貸)売上 100,000
 

  3、立替金という資産が5,000円増えた。
      ⇨立替金(+)なので借方の左

           (借)売掛金 100,000/(貸)売上 100,000
      立替金  5,000

 

  4、現金という資産が5,000円減った。
      ⇨現金(ー)なので貸方の右


           (借)売掛金 100,000/(貸)売上 100,000
      立替金  5,000/   現金   5,000

 

これで立替金を使った場合の仕訳完成です!

 

今回の仕訳の視点②(売掛金に含める場合)

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「商品100,000円を売り上げ、代金は掛けとした。
送料(相手負担)5,000円はマチ子が現金で支払った。」

立て替えた分を売掛金に含める仕訳になります。

  

 1、売掛金という後でもらう権利が増えた。
   (この売掛金にもらえる送料分をプラス)
 2、売上という収益が増えた。
 3、現金という資産が減った。

 

  1、売掛金の105,000円もらう権利が増えた。
              (売掛金100,000円+送料分5,000円)
    ⇨売掛金(+)なので借方の左

   (借)売掛金 105,000 /(貸)

 

  2、売上という収益が100,000円増えた。 
      ⇨売上(+)なので貸方の右

           (借)売掛金 105,000/(貸)売上 100,000

 

  4、現金という資産が5,000円減った。
      ⇨現金(ー)なので貸方の右


           (借)売掛金 105,000/(貸)売上 100,000
                                 /   現金   5,000

 

これで売掛金を使った場合の仕訳完成です!

 

 

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