かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき31 【仕訳】仕入れした時の送料(相手負担)

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簿記きほんのき31

ブログを見てくださり、ありがとうございます。

 

イラストの内容

昨日の30話は販売した時の送料が、自分負担の時でした。
引き続き、仕入れ諸掛の処理を勉強しましょう。

 今日は、仕入れした時に送料を相手が負担した場合の仕訳です。

 

 

商品を仕入れした時に必要な費用の処理

商品を移動させる時に、送料などの支払いが必要になります。
この費用が仕入諸掛りでしたね。

 
相手負担の仕入諸掛りも2つの処理方法があります。

  ① 相手が払うものを立て替えた。
  ② 払うべき買掛金ともらうべきお金を
    相殺する。

 

この2つの仕訳を確認していきましょう♬

 

今回の仕訳の視点①(立替金を使う場合)

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「商品5,000円を仕入れ、代金は掛けとした。
送料(相手負担)1,000円はマチ子が現金で支払った。」

掛けの販売に、立替金の仕訳を追加した仕訳になります。


 1、仕入れという費用が増えた。
 2、買掛金という払う義務が増えた。
 3、立替金という資産が増えた。
   (立て替えたお金は後でもらえる権利です。)
 4、現金という資産が減った。

 

  1、仕入れの5,000円の費用が増えた。
    ⇨仕入(+)なので借方の左

   (借)仕入 5,000 /(貸)

 

  2、買掛金の払う義務が5,000円増えた。 
      ⇨買掛金(+)なので貸方の右

           (借)仕入 5,000/(貸)買掛金 5,000
 

  3、立替金という資産が1,000円増えた。
      ⇨立替金(+)なので借方の左

           (借)仕入      5,000/(貸)買掛金 5,000
      立替金  1,000

 

  4、現金という資産が1,000円減った。
      ⇨現金(ー)なので貸方の右


           (借)仕入      5,000/(貸)買掛金 5,000
      立替金  1,000/           現金  1,000

 

これで立替金を使った場合の仕訳完成です!

 

今回の仕訳の視点②(買掛金と相殺)

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「商品5,000円を仕入れ、代金は掛けとした。
送料(相手負担)1,000円はマチ子が現金で支払った。」

もらうべきお金の分を買掛金から減らす仕訳です。

  

 1、仕入れという費用が増えた。
 2、買掛金という払う義務が増えた。
   (買掛金5,000円ーもらう1,000円を買掛金とする)
 3、現金という資産が減った。

 

  1、仕入れの5,000円の費用が増えた。
    ⇨仕入(+)なので借方の左

   (借)仕入 5,000 /(貸)

 

  2、買掛金の払う義務が5,000円増えたが
    もらう分が1,000円あり4,000円だけ増加 
      
⇨買掛金(+)なので貸方の右

           (借)仕入 5,000/(貸)買掛金 4,000

   

         3、現金という資産が1,000円減った。
      ⇨現金(ー)なので貸方の右


           (借)仕入      5,000/(貸)買掛金 4,000
                                 /           現金  1,000

 

※2の買掛金を減らすイメージを掴むために現金で買掛金を減らしているイラストにしています。

 

これで買掛金と相殺する場合の仕訳完成です!

 

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