今回は、従業員から預かった所得税の納付についての仕訳です。
日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。
これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
問題97
所得税納付の仕訳
税務署より納期の特例承認を受けている源泉徴収所得税の納付として1月から6月までの合計額687,000円を、納付書とともに銀行において現金で納付した。
【使用勘定科目】
所得税預り金・現金
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
「特例承認」という聞き慣れない言葉が出てきましたね。
通常は、給料から預かった所得税は、給料を支払った月の翌月10日までに納付書で修めます。
一定の用件を満たした小規模事業者は、まとめて納付する特例を受けることができます。
今回の問題は、その特例を承認されている会社において、まとめて納付した時の仕訳です。
今回の仕訳で注意するポイント
所得税を預かった時の所得税料預り金の勘定残高は貸方にあります。
6ヶ月間、預り金として計上してます。
今回の処理はこの内容ですね。
- 現金の処理
- 所得税の預かりがなくなった処理
仕訳としては、まとめて払っただけで通常の所得税預り金の納付の仕訳と変わりません。
わかりやすい現金から処理していきましょう!
【仕訳の考え方】
1、現金(資産)の減少
2、所得税預り金(負債)の減少
1、現金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
/ 現金687,000
2、所得税預り金(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
所得税預り金687,000 /現金687,000
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編98「税抜方式」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。