今回は、誤った仕訳を訂正する問題です。勘定科目を片方誤ってに仕訳していた場合の訂正です。
日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
問題96
訂正仕訳
先月の仕訳を確認したところ、商工会議所の年会費12,000円を普通預金から支払った仕訳の貸方を現金で仕訳していたことがわかった。
なお、訂正にあたっては取引記録全てを訂正する方法でなく、記録の誤りのみを部分的に修正すること。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
取引の仕訳を誤っていたことに後で気がついた時、「仕訳を訂正した」という記録も必要になります。この仕訳が訂正仕訳ですね。
改めて、訂正仕訳の手順を確認しましょう!
誤った箇所を部分的に修正する場合は、同一の勘定科目は合算または相殺したものが解答です。
年会費の勘定科目
諸会費という勘定科目を使用します。
諸会費とは、企業の業務に関連して加入している、商工会議所や自治会など様々な団体に支払うべき会費のことです。
実務上では、会費によって交際費など別の勘定を使用する場合がありますので、確認しましょう。
それでは、問題の訂正仕訳を行っていきましょう!
訂正仕訳のステップを改めて確認
まずは、どう誤って仕訳をしていたか確認しましょう。
- 誤った仕訳の逆仕訳をする
- 正しい仕訳をする
- 1,2の仕訳を相殺または合算する。
【仕訳の考え方】
誤った仕訳
諸会費 12,000 /現金 12,000
貸方が普通預金なのに、現金で仕訳をしてしまっています。
1、誤った仕訳の逆仕訳をする
2、正しい仕訳をする
3、仕訳を相殺する。
1、誤った仕訳の逆仕訳をする
現金12,000 / 諸会費 12,000
2、正しい仕訳をする
諸会費を普通預金から支払った正しい仕訳をします。
諸会費 12,000 / 普通預金 12,000
3、1と2の仕訳を相殺する。
⇨同一科目は合算または相殺します。
(逆仕訳) 現金12,000 / 諸会費 12,000
(正しい) 諸会費 12,000 / 普通預金 12,000
- 諸会費
諸会費が借方と貸方に同額あるので相殺します。
これで取引の仕訳が完了です。
訂正仕訳についてはブログの97話でおさらいができます。
次回は、問題編97「所得税の納付」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。