日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。
これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、従業員へ所得税や社会保険料を差し引き、給料を支払った時の仕訳です。
問題94
給料支払いの仕訳
従業員の6月分の給料1,280,000円を所得税の源泉徴収分88,000円と健康保険・厚生年金の社会保険料合計112,000円を差し引き、普通預金から振り込んだ。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
給料総額から、税金や社会保険料を差し引き預かり、後日会社が納税と納付を行います。
実際、普通預金から振り込みをする金額を確認しましょう。
今回の仕訳で注意するポイント
- 給料(費用)は総額を計上しましょう。
- 税金や社会保険は、従業員から預かり、後で支払う義務
預り金(負債)です。
今回の処理はこの内容ですね。
- 給料の処理
- 所得税を預かった処理
- 社会保険料を預かった処理
- 普通預金から支払った処理
【仕訳の考え方】
1、給料(費用)の増加
2、所得税預り金(負債)の増加
3、社会保険料預り金(負債)の増加
4、普通預金(資産)の減少
1、給料(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
給料1,280,000/
2、所得税預り金(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
給料1,280,000/所得税預り金 88,000
3、社会保険料預り金(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
給料1,280,000/所得税預り金 88,000
/社会保険料預り金112,000
4、普通預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
給料1,280,000/所得税預り金 88,000
/社会保険料預り金112,000
/普通預金 1,080,000
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編95「雇用保険料の支払い」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。