かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

【問題編81】売上取引(手形と掛け)

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日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!

 

今回は、商品を販売した時の仕訳です。

 

 

問題81
売上取引の仕訳

B商店に商品350,000円を販売し、代金のうち150,000円は以前に当社が振り出した約束手形で受け取り、残額は掛けとした。

 

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仕訳解答

仕訳の解答です。  

 

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解き方解説

今回の仕訳は、単純な売上取引の仕訳のようですが、約束手形の処理に注意しましょう。

 

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仕訳問題をもう一度確認してみましょう!

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以前、自分の会社が振り出した約束手形を受け取っています。

 



約束手形を振り出した時

  • 支払手形(負債)の増加として処理していた。

 

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以前振り出した手形を回収したということです。

この手形代金を支払う義務がなくなったという処理を行います。



 


 今回の処理はこの内容ですね。

  1. 支払手形減少の処理
  2. 売掛金増加の処理
  3. 売上増加の処理

 

 

  

【仕訳の考え方】

 

1、支払手形(負債)の減少

2、売掛金(資産)の増加

3、売上(収益)の増加

 

 

  

 

1、支払手形(負債)の減少
  ⇨
負債(ー)なので借方の左

 

支払手形 150,000

  

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2、売掛金(資産)の増加
  ⇨資産(+)なので借方の左

 

支払手形150,000/
売掛金  200,000 /  

 

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3、売上(収益)の増加
  ⇨収益(+)なので貸方の右

 

支払手形150,000/売上 350,000
売掛金  200,000 /  

     

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 これで取引の仕訳が完了です。

  

 

    

次回は、問題編82「手付金と売上諸掛」の問題にチャレンジしてみましょう。

今日も最後までありがとうございました。

 

 

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