問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、会社が役員からお金を借り入れた時の仕訳です。
問題36
役員借入金の仕訳
役員に500,000円を期間9ヶ月、年利3%の条件で借り入れ、利息を差し引かれた金額が当社の普通預金に入金された。
解き方解説
銀行など外部からの借り入れと、役員からの借り入れであることを区別するために「役員借入金」という勘定科目を使います。
今回の仕訳は、役員からの借り入れの際、利息を差し引かれています。
【仕訳の考え方】
1、役員借入金(負債)の増加
2、支払利息(費用)の増加
4、普通預金(資産)の増加
1、役員借入金(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
/ 役員借入金 500,000
2、支払利息(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
支払利息 11,250/役員借入金 500,000
借り入れた9ヶ月間の利息を計算します。
3、普通預金(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
支払利息 11,250/役員借入金 500,000
普通預金 488,750/
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 役員からの借り入れは「役員借入金」で処理する。
基本的には、借入金と同じ考え方で処理します。
借入金のおさらいをしたい方は、ブログの39話を確認してください。
次回は、問題編37「決算の仕訳(当座借越)」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。