問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、商品を約束手形と掛けで販売した時の仕訳です。
問題21
商品の販売の仕訳
株式会社諫早へ商品400,000円を売り上げ、代金のうち300,000円は同社振出、当社宛の約束手形で受け取り、残額は掛けとした。
解き方解説
商品の売り上げと、代金の一部を、相手が振り出した約束手形を受け取り、残りが掛けの仕訳です。
約束手形
約束手形は「同社振出、当店宛の」と記載があるので、株式会社諫早が振り出し、当社が受け取ったものです。
この約束手形の代金を受け取る権利(資産)の「受取手形」勘定を計上します。
【仕訳の考え方】
商品を販売したから仕訳をしていますが、わかりやすいところから解答してOKですよ!
1、売上(収益)の増加
2、受取手形(資産)の増加
3、売掛金(資産)の増加
1、売上(収益)の増加
⇨売上(+)なので貸方の右
/売上 400,000
2、受取手形(資産)の増加
⇨受取手形(+)なので借方の左
受取手形 300,000 /売上 400,000
3、売掛金(資産)の増加
⇨売掛金(+)なので借方の左
受取手形 300,000 /売上 400,000
売掛金 100,000
代金の残額100,000円を掛けで計上します。
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 約束手形に書かれている金額を受け取る権利は「受取手形」
- 約束手形に書かれている金額を支払う義務は「支払手形」
約束手形についての概要はブログの35話で紹介しています。
受取手形についての仕訳は36話で紹介しています。
次回は、問題編22「販売諸掛」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。