問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、受け取っていた小切手と手形を振り出してして買掛金を支払った時の仕訳です。
問題19 買掛金支払いの仕訳
買掛金75,000円の支払いのため、25,000円は先に島原株式会社から受け取った小切手で支払い、残額は約束手形を振り出した。
解き方解説
買掛金を2つの方法で支払っていますが、間違えそうなのは小切手の処理ですね。
小切手は自社で振り出したものではなく、以前受け取って金庫に入れていたものです。
そこに注意しながら仕訳しましょう。
小切手受け取った時どう処理していたか?
持っていた小切手を使って買掛金の支払いをしました。
その小切手を受け取った時の仕訳を考えてみましょう。
小切手受取時
現金 25,000 / ○○ 25,000
小切手を受け取った時は、現金の増加で処理をするのでしたね。
受け取った時、25,000円の
現金の増加として処理していた
↓
その25,000円の小切手を渡した
↓
25,000円現金を減少させる。
今回の仕訳では、小切手の処理を現金の減少として処理します。
小切手を渡した=当座預金の減少は
自分が振り出した時ですので、気をつけましょう。
【仕訳の考え方】
買掛金の支払いを、持っていた小切手と約束手形で行います。
1、買掛金(負債)の減少
2、現金(資産)の減少
3、支払手形(負債)の増加
1、買掛金(負債)の減少
⇨買掛金(ー)なので借方の左
買掛金 75,000 /
2、現金(資産)の減少
⇨現金(ー)なので貸方の右
買掛金 75,000 /現金 25,000
※持っていた小切手を渡した分です。
3、支払手形(負債)の増加
⇨支払手形(+)なので貸方の右
買掛金 75,000 /現金 25,000
支払手形 50,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 他の人が振り出した小切手を「他人振出小切手」といいます。
- 他人振出小切手を受け取った時は、すぐに換金できるので現金の増加として仕訳をします。
他人振出小切手についてはブログの33話で紹介しています。
約束手形のおさらいが必要な方は35話のブログを確認してください。
次回は、問題編20「クレジットカードでの代金受け取り」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。