問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、誤った仕訳を修正するための仕訳問題です。
問題17 訂正仕訳
買掛金50,000円の支払いを小切手を振り出して行った際、誤って貸方科目を現金で記帳していた。なお訂正にあたっては、記録の誤りのみを部分的に修正する方法によること。
解き方解説
訂正仕訳はしっかり手順に沿ってメモしながら問題を解きましょう。
また、「記録の誤りのみを部分的に修正する」と問題にあるので、手順で書いた仕訳を相殺して解答します。
どう仕訳を誤っていたか
仕訳の解答には、次の2つの仕訳をして相殺する必要があります。
- 手順①の誤った仕訳の逆仕訳
- 手順②の正しい仕訳
手順①の逆仕訳を書くために、まずは誤った仕訳をメモしてみましょう。
【仕訳の考え方】
1、誤った仕訳の逆仕訳
2、正しい仕訳
買掛金50,000円を小切手を振り出して支払った。
3、1と2の仕訳の相殺
1、誤った仕訳の逆仕訳
(誤り)買掛金50,000/現金50,000
↓逆仕訳
現金 50,000 / 買掛金 50,000
2、正しい仕訳
⇨買掛金を小切手で支払っている。
・買掛金(負債)のマイナスなので借方の左
・当座預金(資産)のマイナスなので貸方の右
買掛金 50,000 /当座預金 50,000
3、1と2の仕訳を相殺する。
⇨借方と貸方に買掛金が50,000円あります。
買掛金(+)と買掛金(-)があるのでゼロになります。
1の仕訳 現金 50,000 / 買掛金 50,000
+
2の仕訳 買掛金 50,000 /当座預金 50,000
↓
解答 現金 50,000 / 当座預金 50,000
※青文字の買掛金が相殺される。
相殺して残った勘定科目が解答です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 訂正仕訳はメモをしっかりしましょう。
- 誤った仕訳と正しい仕訳を行い、誤りの部分のみ修正するときは相殺する。
訂正仕訳は、貸借逆や金額の誤りなどのパターンがありますが全てこの手順で解答ができます。またその他の修正は出題していきますね。
修正仕訳についてはブログの60話で紹介しています。
次回は、問題編18「固定資産の売却」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。