問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、所得税と社会保険料を差し引いた給料を支払った時の仕訳です。
問題14 給料の支払い仕訳
給料総額100,000円を支払い、所得税5,000円と社会保険料8,000円を差し引いた手取り額を普通預金口座から振り込んだ。
解き方解説
所得税と社会保険料は、会社が従業員の給料から預かり、後日納付します。
従業員に振り込むのは、預かった分を差し引いた残額です。
【仕訳の考え方】
以下の順番でなくても、分かりやすいものから書いてください。
給料は総額を書きましょう。
1、給料(費用)の増加
2、所得税預り金(負債)の増加
3、社会保険料預り金(負債)の増加
4、普通預金(資産)の減少
1、給料(費用)の増加
⇨給料(+)なので借方の左
給料 100,000 /
2、所得税預り金(負債)の増加
⇨所得税預り金(+)なので貸方の右
給料 100,000/所得税預り金 5,000
預かっているだけなので、後で支払う必要があります。
3、社会保険料預り金(負債)の増加
⇨社会保険料預り金(+)なので貸方の右
給料 100,000/所得税預り金 5,000
社会保険料預り金 8,000
4、普通預金(資産)の減少
⇨普通預金(ー)なので貸方の右
給料 100,000/所得税預り金 5,000
社会保険料預り金 8,000
普通預金 87,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 給料は費用
- 預り金の勘定科目は後で支払うので負債
実務でも、所得税や社会保険料などは、勘定科目を分けて記帳します。どの分をいくら預かったのか管理しています。
給料の仕訳についてはブログの40話でおさらいしましょう。
次回は、問題編15「仮受金」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。