日商簿記3級の内容を紹介してきたイラスト簿記もいよいよ明日で最終回です。
今後、仕事に役立てていくためにも学習した決算書などの振り返りをしていきましょう。
会社の活動サイクルと決算書
会社は利益を上げ、事業を継続するために日々様々な取り組みを行いながら、活動しています。その活動内容が決算書にも数字として書かれています。
利益が上がると、資金が集まり、また活動に使い販売し、利益を上げる。この繰り返しをしながら事業を継続しています。
その活動内容の数字を集計した結果(成績表)が決算書です。
決算書
日商簿記の3級内容で学習した決算書は以下の2つです。
- 貸借対照表
会社の財産や借金などの財政状態がわかる。 - 損益計算書
1年間の儲けや損失がわかる。
会計期間における、会社の過去の活動の結果がわかります。
その数字から、今後の事業における活動を検討したり、将来の意思決定などに役立てることができます。
簿記を学習していると、この取引が決算書のどの部分に影響するかわかるようになります。
今日は、改めて貸借対照表を確認しましょう。
貸借対照表(B/S)
貸借対照表は会社の財政状態がわかる表であり、大きく3つのカテゴリーに分かれています。
借方(左)と貸方(右)の合計額が一致するのも特徴ですね。
イラスト簿記の最初の方で、なぜ一致するのか?というお話をしましたが、右側にある負債と純資産が会社の資金調達方法が書かれてあり、その使い道(どう投資したか)が資産に書かれてあるのでしたね。
イラストでマチ子さんと山田くんも簡単な例で見ていますね。
左側の資産が100ある
→この100の資産は、元手や株主さんから集めたお金が80あって、借入を20したので100の資産が会社にあります。という意味ですね。
では、これまで学習した簿記の仕訳を考えて、貸借対照表の変化を考えてみましょう。
例えば、現金100の借入した場合
- 現金という資産が100増える
- 借入金という負債が100増加する
財政状態がわかる貸借対照表は、どうなったでしょう?
資産も増えましたが、負債も大きくなりました。
さらに、借りたお金を利用して機械を購入したらどうなるか?
- 機械という資産が100増える
- 現金という資産が100減る
現金100で機械を購入した後の貸借対照表です。
会社が、現金100と機械100の資産を持っているのは、借入120と元手の80があったからという内容がわかります。
資産も増えましたが、負債も大きくなりました。会社の財産がどうやって入手できたかがわかります。
もちろん負債は少ない方が良いですが、借入をして機械に投資することで生産がUPし売上高が上がり、利益がUPするならば投資は必要です。
会社の活動サイクルの中では、色々な取り組みが行われ、その結果が決算書に現れています。
今日は、決算書のうち貸借対照表について簡単におさらいしました。
次回の最終回は、損益計算書について改めてみてみましょう。
次回の最終回の後、イラスト簿記は問題編に入ります。
ツイッターではすでに開始していますが、ブログでインプットした内容を確認するものです。
今日も最後までありがとうございました。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第65問目「売掛金の回収」の仕訳問題を出題しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年7月1日
65問目「売掛金の回収」
売掛金入金の際に
振込手数料が引かれていた時の仕訳です。
実務でも時々ありますね。
今日は、バタバタ動いていて
イラスト遅くなりました💦#簿記 #日商簿記 #イラスト簿記#長崎 pic.twitter.com/4SPZfcwssn