今日の学習内容
前回は固定資産台帳の記載項目や読み方を学習しました。
今日は、固定資産台帳の内容から総勘定元帳に記載する方法をみてみましょう。
固定資産台帳とは
固定資産台帳とは、固定資産を管理するために作成します。会社が保有する固定資産はどんなものがあるか?減価償却はどうなっているかを把握することができます。
固定資産台帳と総勘定元帳の記入
イラストの例題です。
「次に示す×4年3月31日時点の固定資産台帳にもとづいて、総勘定元帳の空欄を記入しなさい。なお、建物は残存価額ゼロの定額法により減価償却が行われている。減価償却費は月割り計算によって計上する。決算日は×4年3月31日である。」
この2つの総勘定元帳の空欄を埋めていきます。
建物の前期繰越
×3年4月1日は当期首です。前期から繰り越された建物の取得原価を記入しましょう。
前期からあるのは建物Aと建物Bです。
現金と書いてある空欄
×3年7月1日は建物の借方にあり、相手勘定が「現金」です。
この内容より、当期に建物が増加して現金が減少した仕訳が転記されたことがわかります。
×3年7月1日に取得したのは建物Cです。
これが分かれば、建物勘定の繰越や合計がわかるので記入しましょう。
- 建物Cの取得原価を記入
- 借方の合計を計算して記入。
- 建物の貸方の次期繰越を記入。
- 貸方の合計を記入。
減価償却累計額の前期繰越
×3年4月1日に前期繰越と書いてあります。
前期から減価償却を行い、繰り越された累計額を記入します。
前期からある建物Aと建物Bの前期末までの減価償却累計額を記入します。
減価償却累計額の貸方( )
×4年3月31日は当期の決算日です。
決算日には当期の減価償却費を計算する決算整理仕訳を行います。。
建物A,B,Cの減価償却費が計上されます。
あとは残りの( )を埋めていきましょう。
- 建物A,B,Cの当期減価償却費を計算して記入。
- 貸方の合計を計算して記入。
- 借方の次期繰越を記入。
- 借方の合計を記入。
これで総勘定元帳の記入は完了です。
今回は、固定資産台帳の記入方法での例を使ったので、減価償却費の計算は省略しましたが、固定資産台帳の一部が( )で、自身で計算をすることもあります。
減価償却の計算はしっかりできるようにしておきましょう!
今日も最後までありがとうございました。
明日のブログは「伝票制度」です。
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— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年6月18日
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原状回復費用が引かれた金額が振り込まれた時の仕訳です😃
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