今日の学習内容
商品有高帳の記入方法を前回まで学習しました。今日は、商品有高帳と一緒に出題されることも多い、売上総利益の計算について学習します。
売上総利益とは
売上総利益とは、商品の売上金額から、売れた商品の原価(売上原価)を引いた利益のことをいいます。
売上総利益=売上高ー売上原価
例えば、
「りんごを100円で1個仕入れして、そのりんごを1,000円で売った時」
売上高:1,000円
売上原価:100円
1,000円ー100円=900円(売上総利益)となります。
売上原価は、売り上げた商品の原価です。
商品有高帳を見ると、この売り上げた商品の原価を確認することができます。
売上原価と売上総利益の計算問題
商品有高帳の問題で、「売上原価の計算」と「売上総利益」の表とともに出題されることもあるのでみてみましょう。
「次に示す4月中の取引の資料にもとづいて移動平均法によって商品有高帳を記入し、売上原価および売上総利益を計算しなさい。」
※商品有高帳は作成後です。
計算問題解答例
売上総利益の計算
売上高を計算し、商品有高帳の払出欄の合計(次期繰越を除く) が売上原価になるのですぐに計算できます。
売上総利益=売上高ー売上原価
売上原価の計算
また、売上原価はこの計算式で計算ができます。
売上原価=
月初商品の金額+当月商品仕入高ー月末商品の金額
9,720(*1)+9,960(*2)ー4,840(*3)=14,840円
*1 前月繰越額
*2 受入欄の仕入れ金額の合計
*3 商品有高帳の次月繰越の金額
売上原価を改めて確認しよう
売上原価の計算は、決算整理でも学習しましたが、先ほどの問題を解くためのおさらいとして考え方を確認しましょう。
3個しか売れなかった場合は、仕入れた1,000円から売れ残りの7個分700円を引いた300円が売上原価になります。
では、先月の在庫がある場合です。
15個売れた場合は、前の在庫500円と仕入れた1,000円分の合計が売上原価になります。
12個売れて、3個残った場合は・・
前の在庫500円と仕入れた1,000円の合計から売れ残りの300円を引いた分が、売上原価です。
前からの残りに仕入れた分を足して、売れ残りをマイナスしたら売れた分だけになる。という計算です。
売上原価の計算はできるようになっておきましょう。
明日は、計算の方法は同じですが、例題で「先入先出法」で売上総利益を計算してみましょう。
今日も最後までありがとうございました。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第49問「利益の振り替え」の仕訳問題を出題しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年6月15日
49問目「利益の振り替え」
費用・収益の振替に続き
利益の振替をする仕訳問題です😃
おさらいは124話です!#簿記 #日商簿記 #イラスト簿記 pic.twitter.com/ZME8HVz0Kr