今日の学習内容
今日は、仕訳を間違えていた場合の処理方法を学習します。実は60話で一度解説済みだったのですが、決算処理を行う際に仕訳の誤りの修正も行いますので、ここでもう一度確認しましょう。
仕訳の誤りを発見したら
取引があった時に誤った仕訳をして、転記してしまったことにしばらくしてから判明することがあります。
例えば・・
- 金額を間違える
- 勘定科目を間違える
- 借方と貸方を逆に仕訳してしまう
仕訳してすぐに気がつけば良いのですが、時間が経って仕訳の誤りに気がついた時は、仕訳を正しい状態に戻すための訂正を記録しないといけません。
訂正仕訳の手順
訂正仕訳とは、誤ったものを正しい状態にするための仕訳のことで、以下のような処理を行います。
【仕訳の誤りを発見した】
- 誤った仕訳の逆仕訳をする。
- 正しい仕訳をする。
訂正仕訳は、1で誤った仕訳の逆仕訳を行うことで、仕訳を取り消します。
そして、取り消した後に、正しい仕訳を行うことで、訂正処理が完了します。
逆仕訳で、仕訳の取り消しを行って、正しい仕訳をするイメージはわかりましたか?
訂正仕訳
「売掛金1,000円を現金で受け取った時に、貸方を売上と仕訳していたことがわかったためこれを訂正する。」
この仕訳を解くステップ
- 問題文を読んで、誤った仕訳をメモする。
- 1のメモした仕訳の逆仕訳を書く。
- 正しい仕訳を書く
- 仕訳をまとめる。
1.誤った仕訳をメモする。
どう仕訳をしていたか、問題文をしっかり読んで、メモしましょう。
2.誤った仕訳の逆仕訳をする。
1のメモを確認して、逆仕訳を書きます。
3.正しい仕訳をする。
問題文を読んで、正しい仕訳を書きます。
4.仕訳をまとめる
2と3の仕訳をまとめるため、貸借に同じ科目がある場合は、相殺します。
相殺することで、誤った部分のみ修正ができます。
訂正仕訳の解答方法
先ほどの例には書いていませんでしたが、修正仕訳の解答方法は2つあります。
- 記録の誤りのみを部分的に修正する
部分的に修正するので、相殺して解答。 - 取引記録の全てを訂正する方法
全てを訂正するので、相殺さずに解答。
このイラストでは、記録の誤りのみを部分的に修正する方法を解説しました。
記録の全てを修正する場合は、仕訳をまとめずに解答します。Step3で終わりです。
違いを以下のイラストで確認してください。
記録の誤りのみ部分的に修正する方法で出題されていることが多いですが、訂正の方法についての文章が追加されると、急にわからなくなるという声もよく聞くので・・。
それでは、練習問題で確認してみましょう!
練習問題
「買掛金3,000円を現金で支払った際に、誤って借方を仕入で計上していたのでこれを訂正する。なお、修正にあたっては、記録の誤りのみ部分的に修正する方法によること。」
練習問題 解答
できましたか?
訂正仕訳は、このステップをしっかり覚えておけばOKです!
慣れるまでは、面倒でもこのステップのように書いて練習してください。
今日も、最後までありがとうございました。
明日から、精算表に入ります。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第3問「仕入取引(仕入諸掛)」です。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月30日
第3問目「仕入取引(仕入諸掛り)」
仕入れの時にかかった費用はどうする?の
仕訳問題です!
この問題のおさらいは、
間違えた💦
忘れた😅
その時は
ブログで30話をチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/i2gy93e6Qu