今日の学習内容
前回のイラストは、減価償却した固定資産を期首に売却したケースでした。今日は、「会計期間の途中で売却している」場合の仕訳を学習します。
期首に固定資産を売却した場合(おさらい)
前回(78話)で、 減価償却をした固定資産を売却した時は、このような処理をすると学習しました。期首で売却した場合です。
- 売却した固定資産を減少
- 売却した分の減価償却累計額を減少
- 受け取った代金を増加
- 差額を売却損か売却益で処理
期中に固定資産を売却した場合
期中に売却した場合は、減価償却累計額の減少だけでなく、期首から売却日まで使った分の減価償却費を計上します。
固定資産期中売却の仕訳
「2016年4月1日に取得した車両(取得原価500,000円、間接法で記帳)を2018年9月30日に180,000円で売却し、代金は現金で受け取った。」
問題を読みながら、簡単なタイムレコードを書き、情報を整理しましょう。
【仕訳の考え方】
1、車両(資産)が減少した。
2、減価償却累計額
(資産のマイナス)が減少。
3、使った分の減価償却を計上。
4、現金(資産)が増加した。
5、貸借の差額で、売却益を計算
※現金が増加したからなど、仕訳の順番はわかりやすいところからでOKです!
1,車両(資産)が減少した。
⇨車両(ー)なので貸方の右
/ 車両 500,000
2,減価償却累計額(資産のマイナス)が減少。
⇨減価償却累計額(ー)で借方の左
減価償却累計額200,000 /車両 500,000
3,減価償却費(費用)が増加。
⇨減価償却費(+)で借方の左
減価償却累計額200,000 /車両 500,000
減価償却費 50,000
3,現金(資産)が増加した。
⇨現金(+)なので借方の左
減価償却累計額200,000 /車両 500,000
減価償却費 50,000 /
現金 180,000 /
4,固定資産売却損(費用)が増加。
⇨固定資産売却損(+)で借方の左
※差額で左に記入するのは費用。
減価償却累計額200,000 /車両 500,000
減価償却費 50,000 /
現金 180,000 /
固定資産売却損 70,000/
期中売却の仕訳、勘定科目も長くて計算も多いですが、下書きをしっかりして練習しましょう。
練習のために、決算日を12月31日にした練習問題を用意しましたので、チャレンジしてみてください。
練習問題
平成26年1月6日に取得した備品(取得原価320,000円、残存価額ゼロ、耐用年数8年、定額法により償却、間接法により記帳)を平成30年3月31日に100,000円で売却し、現金で受け取った。決算日は12月31日とし、減価償却は月割計算する。
練習問題の解答
できましたか?
79話で減価償却は終了です。明日は、「費用・収益の繰延と見越し」に入ります。
今日も最後までありがとうございました!
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簿記きほんのき143
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月12日
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