今日の学習内容
以前、固定資産の売却は、52話で学習しましたが、その時は減価償却をしない土地の売却でしたね。
今日は、購入したあと、減価償却の処理をしている固定資産を売却した時の処理を学習します。
固定資産の売却(おさらい)
固定資産を売却した時は、このような処理をすると学習しました。(52話)
- 売却した固定資産を減少
- 受け取った代金を増やす
- 差額を売却損か売却益で処理
減価償却をしていない固定資産の売却の場合は、これで処理が完了します。
その例が、下のイラストです。
【52話で行った売却の仕訳例】
「固定資産売却益」勘定
固定資産を売却して儲けが出た場合に使用する収益勘定
「固定資産売却損」勘定
固定資産を売却して損失が出た場合に使用する費用勘定
購入後、何年かして売却した時
減価償却を数年行っている固定資産は、このように毎年価値の減少分を表す「減価償却累計額」が増加しています。
なので、減価償却をしている固定資産を売却した時は、その固定資産の減少分を表す「減価償却累計額」もなくなるということです。
減価償却している固定資産売却の仕訳
「車両(取得原価50,000円、減価償却累計額20,000円、間接法で記帳)を40,000円で売却し、代金は現金で受け取った。」
車両は、50,000円、減価償却累計額20,000円ということは固定資産の価値は30,000円ですね。それを40,000円で売却しています。
【仕訳の考え方】
1、車両(資産)が減少した。
2、減価償却累計額
(資産のマイナス)が減少。
3、現金(資産)が増加した。
4、貸借の差額で、売却益を計算
※現金が増加したから、仕訳を書いてもOKです。
1,車両(資産)が減少した。
⇨車両(ー)なので貸方の右
/ 車両 50,000
2,減価償却累計額(資産のマイナス)が減少。
⇨減価償却累計額(ー)で借方の左
減価償却累計額20,000 /車両 50,000
3,現金(資産)が増加した。
⇨現金(+)なので借方の左
減価償却累計額20,000 /車両 50,000
現金 40,000 /
4,固定資産売却益(収益)が増加。
⇨固定資産売却益(+)で貸方の右
※差額で右に記入するのは収益。
減価償却累計額20,000 /車両 50,000
現金 40,000/固定資産売却益10,000
ここでは、減価償却累計額が計算済みの問題ですが、試験では自分で計算する問題もあります。それを試してもらうために、練習問題を追加してみました。
減価償却の計算はしっかりおさらいしてください。
明日は、期中売却の固定資産の処理について学習します。
今日も最後まで見てくださり、ありがとうございました。
練習問題
練習問題の解答
Twitterは 142話「商品有高帳の締め切り」まで公開しています!
簿記きほんのき142
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月11日
「商品有高帳の締め切り」
今日は締め切り方を
先入先出法で見てみます😊
移動平均法も同様です。
明日は、商品有高帳から
売上原価と売上総利益を見て行こうと
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