今日の学習内容
今日は、会計期間の途中(期中)で購入した分の減価償却費の計算方法を学習します。
減価償却費の計算と仕訳(おさらい)
定額法の計算
計算は、取得原価から残存価額を引いた金額を耐用年数で割って計算します。
定額法のこのような計算式でしたね。
間接法の仕訳
間接法は固定資産の価値の減少分を「減価償却累計額」を使って仕訳をする方法ですね。
仕訳と計算できましたか?
そろそろ本題に入りますね。
この問題は、「決算において、期首に購入した・・」と書いてありますよね。
期首に購入した→1年間使った→1年分の減価償却費
1年使ったので、1年分の減価償却費を計上しました。
では、「途中で購入したら減価償却費どうするの?」をここから学習します。
期中購入した固定資産の減価償却費
会計期間の途中(期中)で購入した場合は、購入時から決算の時まで計算した分を減価償却費として計上します。
例えば1年間の減価償却が12,000円なら1ヶ月分は1,000円ですね。
- 3ヶ月だけ使った場合 1,000円×3ヶ月
⇨減価償却費は3,000円 - 6ヶ月だけ使った場合 1,000円×6ヶ月
⇨減価償却費は6,000円
使った分だけ減価償却費として計上します!
イラスト内の減価償却費例
この例を使って、使った月分だけ計算する方法を見てみましょう。
- 車両:600,000円(取得原価)
- 耐用年数:5年
- 残存価額 0円
- 取得時期:当期の2月1日
- 会計期間:4月1日〜3月31日
このケースの場合、2月と3月の2ヶ月間使用しています。
このように月割り計算を行い、20,000円を減価償却費として計上します。
仕訳は
「減価償却費20,000/減価償却累計額20,000」ですね。
減価償却費月割りの例題
別の例題で月割り計算と仕訳を確認しましょう。
今度は残存価額が10%ありますので、注意しましょう。
月割り計算での注意
月割り計算の場合、購入日が6月29日からでも6月1日から使用した時と同じ、1ヶ月分として計算します。6月に1日でも使用していたら、6月から決算月まで数えてください。
月数のカウントを間違えないように、図を書き、指を使ってしっかり数えましょう。
明日は、減価償却した固定資産を売却した時の仕訳を学習します。
今日も最後まで見てくださり、ありがとうございました。
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簿記きほんのき141
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月10日
「商品有高帳(移動平均法)」
今日は商品有高帳の
移動平均法の記入です😊
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今日は、仕訳ざんまいの1日でしたが、
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