かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき58【仕訳】現金過不足を発見した時

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簿記きほんのき58

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

日商簿記3級の範囲をイラストで紹介しています。

 

 

 

今日の学習内容

日々の取引を正確に記録しているつもりでも、帳簿と金庫のお金が合わないということがあります。
山田くんが、現金勘定の帳簿と金庫の金額が合っていないことに気がつきました。なぜ合わないか分からないようです。

今日は、帳簿の金額と実際の現金が合わないときの処理を学習します。

 

 

帳簿と実際のお金の金額が合わない時

会社では、定期的に帳簿の残高と実際の現金残高が合っているかチェックします。

  • 現金勘定(帳簿残高)
  • 実際の現金(実際有高)

 この2つをチェックして、合っていない場合は、仕訳をして帳簿残高を実際有高に修正します。

帳簿の金額を実際のお金と同じ金額にする。

その時に使用する勘定科目が「現金過不足」です。

 

現金過不足の処理

  1. 現金の過不足を発見した時に、帳簿を実際有高に修正する仕訳をする。
  2. 原因を調査する。
  3. 原因が判明したら、原因となった仕訳を行う。

このような流れで仕訳を行いますが、調査しても決算日になっても理由が判明しない場合は、決算の仕訳で過不足を解消する仕訳を行います。

今日は、現金が合わないことを発見した時の仕訳のみ学習します。

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本日登場する勘定科目

「現金過不足」勘定

現金の帳簿残高と、現金の実際有高に不一致がある場合、原因が分かるまでの間、一時的に処理するために使う、仮の勘定科目。

  • 「現金過不足」は仮の勘定であり、どのグループにも属しません。
  • 帳簿残高、実際有高のどちらが多いかで、左右どちらにも登場します。

 

帳簿残高より実際の現金が多い場合の仕訳

現金の帳簿残高は、120,000円であるが、実際有高を調べたところ125,000円だった。

 

実際が5,000円多いパターンですね。

帳簿 120,000 > 実際 125,000

 

帳簿の金額を実際の金額に合わせる!

 ⇨現金勘定 120,000円を125,000円にする。
   

 

【仕訳の考え方】
 1、現金(資産)を5,000増加させる。
 2、理由は分からないので「現金過不足」を使う

 

1、現金(資産)を増加させて、実際に合わせる。
  ⇨現金(+)なので借方の左

(借) 現金 5,000  

 

2、理由に「現金過不足」を使う。
    ⇨空いている貸方の右に記入


  (借) 現金 5,000現金過不足 5,000 

 

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帳簿残高より実際の現金が少ない場合の仕訳

現金の帳簿残高は、120,000円であるが、実際有高を調べたところ116,000円だった。

 

実際が4,000円少ないパターンですね。

帳簿 120,000  実際 116,000

 

帳簿の金額を実際の金額に合わせる!

 ⇨現金勘定 120,000円を116,000円にする。
   

 

【仕訳の考え方】
 1、現金(資産)を4,000減少させる。
 2、理由は分からないので「現金過不足」を使う

 

1、現金(資産)を減少させて、実際に合わせる。
  ⇨現金(ー)なので借方の左

(借)      現金 4,000

 

2、理由に「現金過不足」を使う。
    ⇨空いている借方の左に記入


  (借) 現金過不足 4,000 現金 4,000

 

 

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現金過不足の問題は、Tフォームと金庫を書こう

帳簿と実際の現金が合わない時は、帳簿を実際の残高と同じにする
(しつこいくらい書いてしまいました・・)

これが、どっちだったか分からなくなってしまうので、講義では必ず、イラストのようなTフォームと金庫を書いてもらい、〇〇円にしたいと書いてもらうようにしています。

わかっているつもりでも、時間が経つと忘れてしまいがちです。だからこそ、仕訳だけでなく書いて慣れて欲しいなと思います。

今後出てくる、決算時の仕訳にも貸借逆に仕訳するミスを防げるなど役立ちますよ。

 

 

明日は、「現金過不足の原因が判明した時」です。

今日もブログを最後まで見てくださり、ありがとうございました。

 

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