かんたん!イラストで分かる簿記

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簿記きほんのき48【仕訳】電子記録債権(債務)その1

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簿記きほんのき48

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

日商簿記3級の範囲をイラストで紹介しています。

昨日は、ドメイン情報の登録手続きでドジをしてしまい、回復まで、独自ドメインではなく旧ドメインにて投稿しておりました。

無事に戻ってよかったです!

ブログ初心者の上に、おっちょこちょいで本当に申し訳ありません。
 

 

 

今日の学習内容

山田くん、簿記のテキストで勉強しています。「電子記録債権?電子記録債務?」長い勘定科目に困っています。
その時、タンス屋さんから「掛けを電子記録したい」と連絡がありました。

マチ子社長が、タンス屋さんから商品を掛けで仕入れており、その掛けを電子記録したいと言う話です。

今日は、代金を受け取る権利がある、タンス屋さんの電子記録債権について仕訳を学習してみましょう。

 

債権と債務

債権と債務について、ざっくりお話しすると。

債権・・お金などを受け取る権利
   (売掛金・貸付金・受取手形など)

債務 ・・お金などを払う義務
   (買掛金・借入金・支払手形など)

お金などをを受け取るために請求する人を債権者といい、請求をされ支払う人を債務者と言います。

まだまだありますが、今日学習する内容は、その債権債務を電子記録として行うものです。

 

電子記録債権

電子記録債権とは、電子上に記録された債権ですから、電子登録された金額をもらう権利です。

もちろん、売掛金や受取手形などでも良いですが、ペーパーレスになることで紛失リスクをなくしたり、印紙なども節約できるなどのメリットがあります。

 

今日は、タンス屋さんの立場で仕訳します。

  • タンス屋さんの帳簿にはマチ子に対する売掛金が5,000円ある。
  • 今ある売掛金を、電子記録債権を使い支払うように変更する。

 

本日新しく登場する勘定科目

「電子記録債権」勘定

電子記録された、債権についてもらう権利を表す勘定科目。

  • 「電子記録債権」は資産のグループ
  • 資産グループなので、貸借対照表の左側に記載されます。
  • 資産は貸借対照表の左に書かれているので

    電子記録債権(+)→ 左(もらう権利が増加)
    電子記録債権(ー)→ 右(もらう権利が減少)

 

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売掛金を電子記録債権でもらうように変更した時の仕訳

マチ子に対する売掛金5,000円を電子債権記録機関で行うため、タンス屋さんは取引銀行を通じて発生記録を行った。

タンス屋さんのもらえる権利を売掛金から、電子記録債権に変えるよと言う処理です。
売掛金がなくなり、電子記録債権が発生(増加する)仕訳です。
   

【仕訳の考え方】
 1、売掛金(資産)が減少した。
 2、電子記録債権でもらう権利(資産)が増加した。

 

1、売掛金(資産)が減少した。
  ⇨売掛金(ー)なので貸方の右

(借)                      売掛金 5,000 

 

2、電子記録債権でもらう権利(資産)が増加した。
   もらう権利なので「電子記録債権」
    ⇨電子記録債権(+)なので借方の左


  (借)電子記録債権 5,000 /売掛金 5,000

 

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今日は、債権者(請求してもらう人)であるタンス屋さんの仕訳でした。

明日は、マチ子社長の立場で仕訳の練習をしていきます。もちろんマチ子社長は払う義務のある人ですね。

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