かんたん!イラストで分かる簿記

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簿記きほんのき33【仕訳】売上代金を小切手で受取った時

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簿記きほんのき33

「イラストで分かる簿記 」のブログを見てくださりありがとうございます!!

 

イラストの内容

今回は、商品を売った時の代金を小切手で受取った時の仕訳です。
山田くん、初めての小切手を受取って仕訳にチャレンジします!

 

今日のブログ目次

 

小切手とは

小切手は支払い手段として使われます。
払う側も現金の持ち歩きより安全で、もらう側もすぐに現金にすることができます!

 

  • 小切手に書かれてある金額の支払いを約束する証券
  • 銀行などですぐに換金できる。

  • 小切手を作成して渡すことを「小切手を振り出す」という。 

 

今日は、小切手を受取った場合の仕訳です。
 

他人振り出しの小切手を受取った

他人振り出しの小切手を受取った
     ⇨「他の人が作成した小切手を受取った」

 

 他の人作成した小切手を「他人振出小切手」といいます。

 

他人振り出しの小切手を受取った時の勘定科目

「すぐに換金できる=お金をもらったようなもの」
なので、他人振出小切手を受取った時は

 

「現金」勘定の増加(+)として処理します。


ということで、今回の仕訳をしてみましょう!!  

 

今回の仕訳の視点

「商品500,000円を売り上げ、代金は小切手(他人振出)で受け取った。」


 1、現金が500,000円増加した。
           (他人振出小切手=現金増加と処理)
 2、売上という収益が増加した。

 

  1. 現金500,000円が増加した
      ⇨現金(+)なので借方の左
    (借)現金 500,000


  2. 売上という収益が増加した。 
      ⇨売上(+)なので貸方の右
    (借)現金 500,000/ (貸)売上 500,000

 

これで仕訳完成です!

ちなみに、現金ではないけど、現金の増加として仕訳の処理をするものを「通貨代用証券」といいます。

 

 通貨代用証券とは

一般的には、現金ではないけど、簿記の仕訳上、現金として扱うもの。

  • 他人振出小切手
  • 送金小切手(銀行が取り扱っている送金手段)
  • 郵便為替証書(郵便局が取り扱っている送金手段)など

共通するのは、すぐに換金できるということです。
これらを受取った時は、現金の増加として処理します。

 

以前自分が振り出した小切手を受け取った場合

自分が小切手を振り出したら、いずれ当座預金が減少するので「当座預金」の減少と仕訳を行います。

なので、売上代金として自分が振り出した小切手を受け取った場合は、「当座預金」が減少しないので、戻す処理をします。

 

以前自分が振り出した小切手を受け取った

当座預金(+)の処理を行います。

 

例題
売掛金10,000円の回収として、以前当社が振り出した10,000円の小切手を受け取った。

当座預金10,000/売掛金10,000

 

小切手を受け取って、現金増加とするのは他人が振り出した小切手ですので注意しましょう。

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Twitterは97話「訂正する仕訳をする」まで公開しています!