前の処理を考えて仕訳すること。
日商簿記の試験問題でもよくあるパターンですね。
「以前、計上した売掛金について…」
「現金化不足として処理していた…」
これらの問題は、前どうしていたか、それがどうなったのか1つの仕訳で
様々なことを考えます。
イラストの例で
「売掛金500,000円を現金で受け取った」とあります。
売掛金を回収したを考える場合
- 売掛金が減った
- 売掛金は資産だ
- 資産は貸借対照表の左にある
- 売掛金が発生した時は左
- だから減った時は逆の方向だから右だな
↓
(借) /(貸)売掛金 500,000
現金から考える場合
- 現金が増えた
- 現金は資産だ
- 資産は貸借対照表の左にある
- 増えた時は同じ方向だから左だな
↓
(借)現金 500,000/
左が空いたから左に書くとかの考え方もありますが、ひとつの勘定科目を
どっちに書くかを考えるにはこんな考え方をします。
慣れてくると「現金増えた→左、右が空いてるから売掛金」と書けるようになってきますが、
単純に暗記しないためにも、イラストの中でも決算書のポジションやTフォームを記載し、減ったらか右などの絵を書くようにしています。
文章にしてみたら、結構色々考えるんだな…と感じませんか?
簿記って、前の処理を考えたり、これは元々こうだからこう書くなど、考える練習になる。
苦手だな…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、この前の処理を考えて考える問題が大好きになりました。
「なぞなぞみたい!」そう思ったんです。
なぞなぞみたいに面白くないぞと思う方もいらっしゃいますが、答えを出すまでに、色々考えるなぞなぞ。
そう思いながら問題に挑み続け、思いました。
(私の救いは前向きだったことですね・・)
簿記の学習は
「論理的思考」と「読解力」このトレーニングもできる!
それに気がついてから、問題を解くのが少し楽しみになりました。
講師を初めて10年がたった今、以前より読み取る力が身につき、思考も深くなったと思います。
そして、簿記以外の仕事でも役立つことが多くなりました。
私は、元々勉強ができたわけでもありませんし、考えもなく動いてしまい多くの失敗をしてきました。
「考えが浅い!!、なぜを繰り返しながらもっと深く考えろ」と上司に言われるぐらい。
以前の私なら、
「売上が落ちている」なぜ?→「営業の訪問件数が減っているから」⇨行動「1件の訪問時間短くしよう」
以前の私はここで、営業の訪問時間をどう増やすかだけを考えていました。
今は、もう少しなぜを考える癖がつきました。
「売上が落ちている」なぜ→「営業の件数が減っているから」なぜ→「事務所にいる時間が長い」なぜ→「報告書などの書類作成に2時間以上かかっている」なぜ→「同じデータを複数のものに入力する必要がある」⇨行動「報告書の書類フォームの改善依頼」
あくまでも例です。
業務には様々な要因や原因がありますので。
思考の方法や深さで、見えてくることも変わるかもしれないと言う例を書きたかったのです。
そして、問題の本質が見えないことで間違えた行動をしてしまうこともあるのだなと言うこと。
このブログをみている方は、簿記を勉強したいなと考えている方も
たくさんいらっしゃると思います。
長くなりましたが、今日は仕訳はもちろん、皆さんに
簿記は、経理になるための技術だけでなく、
「論理的思考」や「読解力」も学べる良い学習ですよ!!
もちろん、経営者の方にも、どうして数字がこう出たのか?
読み解き、行動するためにも役立つ知識です。
ぜひ、たくさんの方に学んで欲しいと思うのが「簿記」なんです。
それでは、また明日!!
Twitterは87話「売上原価って何?」を公開しています。
簿記きほんのき87
— アヤコ@かんたん!イラストで分かる簿記 (@easy_boki) 2020年2月16日
「売上原価ってなに?」
タイトルの通り
売上原価って?に軽く触れて
みます‼️
決算整理仕訳⑦つ目の項目
「売上原価算定」に関するものです。#イラスト簿記#勉強垢 #簿記 #簿記2級#簿記3級 #経理#長崎 #日商簿記 pic.twitter.com/zGJPxjlo5Y